21世紀の新しい税務相談の姿が見えてきた

 税務相談は損か得かの相談になりがちだ。それはある意味、次元が低く卑しい。うまく立ち回って目先の税金を少なくするにはどうすればよいか、素人では考えつかないような知恵を授けると「さすがプロ!」と喜んでもらえる。
 しかし、勘違いしてはいけない。こういう世界にどっぷり浸かって得意になっていても決して尊敬されることはない。なぜなら、本当に納税者が望んでいるのは「節税」ではなく「安心」なのである。「節税対策」を授けるという考え方がすでにズレている。20世紀的な考え方だ。新しい時代に対応する税務相談を考える必要がある。
 どうすればよいか。税理士という枠を超えなければならない。哲学者か宗教家のつもりで相談を受けるか、だ。
 「節税対策」ではなく「精神的な安定」を授けるのだ。当然、こちらも商売っ気を出してはならない。相談料は「お志で結構です」と答えることになる。お客さんからもらうお金は「お布施」だ。
 「精神的な安定」を授けて「お布施」をいただく。それならこれは「宗教活動」と言ってよい。「宗教活動」なら税金はかからない。お〜しっ!21世紀の新しい税務相談の姿が見えてきたゾ。
 この際、宗教法人を作って教祖様になるってのはどうだろ。 こりゃ、儲かって仕方がないぞ。むはははは。


 「仙人を目指す」というのは、そういうことだったの?と言われそうだな。