癒し系の税理士

(Q)今日、一日、個別税務相談をしていただきましてご苦労様でした。朝から晩まで休みなし、しかも昼食をとる時間もありませんでしたね。申し訳ありませんでした。さぞお疲れでしょう?


(A)いいえ。私は税務相談で疲れることはありません。それに昼食を食べなくても、まったく平気です。普段から断食で鍛えているのでどうってことはありません。
 私が疲れるときは書類を書かされたときです。一枚でも書類を書くとクタクタに疲れてしまいます。歳とともに手を動かすのがおっくうになりました。その代わり口が達者になりました。ですから、アゴを動かして税務相談をやっている限り、私は疲れないのです。


(Q)税理士さんが書類を書くとクタクタに疲れるというのは致命的ではありませんか?それでよく税理士になれましたねぇ。


(A)職業の選択を誤ったと思うこともあります。……が、しかし、今では私には優秀な職員さんがついています。事務については職員さんに任せれば私がやるより早く正確にやってくれます。
 私のように事務の苦手な税理士ならば、納税者の気持ちが分かりますので「頑張ることはないんだよ。帳面なんか真面目につけるこたぁないんだから」と優しくし諭してあげることができます。最近では“癒し系の税理士”と言ってくれる人もいるくらいです。