税務署員が優秀すぎると怖いと思いませんか?

(Q)先日、平成19年度税制改正の件について確認しようと思い、税務署に行ってきました。ところが税務署員の数人に聞いたのですが、誰もまともに答えられる職員はいませんでした。彼らは新聞も読んでいないのでしょうか?ちょっとお粗末ではありませんか?


(A)平成19年度税制改正について税務署員に聞くことが的外れです。平成19年度税制改正は今はまだ「案」の段階で法律としては成立していないのです。税務署員として答えようがありません。
 そんなときは税理士に聞けばよいのです。改正案が発表されたときから熱心に勉強するのが税理士です。今どき国会で税制改正案が成立するまで待ってくれ、という税理士はいません。
 税務署員は納税者から提出された申告が正しいか否かをチェックするのが仕事です。平成19年度税制改正は来年の春以降、申告書が出てきてから勉強を始めるのです。
 税金のことなら何でも税務署員に聞けばいいってものではありません。彼らも忙しいのです。つまらないことで彼らを煩わせてはいけません。「ちょっとお粗末ではありませんか」という言い方も気の毒です。役人の勉強不足に対して過剰反応するのは怯えの裏返しです。
「ふぅ〜ん、税務職員もその程度かぁ」と思っていればよいのです。だって税務署員が優秀すぎると怖いと思いませんか?今ぐらいのレベルでちょうど良いのです。