私は奥ゆかしく控えめな性格なのです

(Q)花村さんは相続税の物納に熱心ですが、他の税理士さんは物納に腰が引けています。どうしてですか?


(A)私は相続税の申告業務に専門特化していますので、物納の仕事を避けて通るわけにはいきません。それに私はやっかいな仕事ほど燃えます。
 不良財産を物納としてねじ込んだときは「ざまぁ、見ろ!」と実に爽快な気分になれるのです。これが楽しみで仕事をしているようなものです。趣味と言ってよいかも知れません。


 ところが、企業の経理を主体として仕事をしている税理士さんの場合は、相続税の申告業務に不慣れです。まして物納となればほとんど実務経験がありません。ですから、物納に腰が引けるのは当然です。産婦人科のお医者さんに脳外科の手術をお願いするようなものです。


(Q)ということは、物納を希望するのであれば、花村さんにお願いすると良いのでしょうか?


(A)そのとおり!
 「餅は餅屋」と言うではありませんか。
いままで税理士は専門特化している人が少なかったのです。しかし、これからは専門特化しなくては生き残れない時代になっています。


(Q)それでも今の顧問税理士さんに仕事をお願いしないとプライドを傷つけてしまうのではないかと心配です。


(A)気持ちはよく分かります。
 私は税理士に必要な資質は“心意気”と“度胸”だと思っています。あなたの顧問税理士さんが“心意気”と“度胸”を備えておられるのであれば、たとえ不慣れな仕事でも立派にやってくれるものと思いますから、その税理士さんに依頼されるとよいでしょう。


(Q)意外にあっさりしていますねぇ。


(A)私は他の税理士さんの仕事を取ってまで稼ぐつもりはありません。私は奥ゆかしく控えめな性格なのです。