“乱視”の税理士

(Q)花村さんは“老眼”の方は大丈夫なのですか?


(A)はい、私はまだ老眼鏡の世話にならずに済んでいます。


(Q)お年の割には目は良いのですねぇ。


(A)私はもともと“近視”と“乱視”なのです。“老眼”にもなっているのでしょうが、“近視”と混じってしまって老眼鏡が必要ないのかも知れません。

 税理士にとって、目は大事です。なぜなら、目が悪いと法令集を読む気が失せるからです。そうなると途端に仕事の能率が落ちます。税理士には定年がないからと他人から羨ましがられることがありますが、仕事の寿命は案外短いのです。


 老眼はまだ良いのですが、私にとってのウィークポイントは“乱視”です。疲れてくるとものが二重三重にズレて見えるのです。例えば、「11,000円」という金額が「11,11,000000円円」というように見えるのです。


(Q)それは致命的じゃないですか?
 よく今まで無事に税理士稼業をまっとうされてきましたねぇ。


(A)そうなのです。だから仕事は事務所のスタッフに任せるのです。人間とはよくできたもので、目が悪いと口が達者になるのです。私がセミナー講師として稼げるのも“乱視”のおかげです。


(Q)あなたはどこまでいってもポジティブですね。


(A)あきれているのですか?


(Q)いえ、見習おうと思っているのです。