非ロハス的感覚

(Q)花村さんは死ぬまでタバコは吸い続けると言っておられたのに、禁煙に成功されたとのこと。喫煙者の仲間が減って残念です。


(A)私もまさか自分が禁煙に成功するとは思っていませんでした。私の経験から言えることは、禁煙したければ断食と一緒に始めると成功する確率が高いと思います。


(Q)花村さんは以前、喫煙者が迫害を受けていることに怒っておられましたが、非喫煙者に寝返られたことをきっかけに喫煙者を迫害することのないようにお願いします。


(A)私は原理主義者ではありませんから、喫煙者を迫害するようなことはしません。今でも新幹線は喫煙席に座ってしまうほどです。それでもまったく平気です。私は心が広いのです。


(Q)私の祖父はヘビースモーカーでしたが97歳まで生きました。私の父も私もタバコの煙が充満するなかで育ちました。それでも健康に暮らしています。実際にはタバコの害は世間で言われるほどのことはないはずです。最近の風潮は神経質も度が過ぎている、と思います。花村さんはいかが思われますか?


(A)あなたはまだ分かっていませんね。
 タバコの害があるとかないとかの問題ではないのです。たとえタバコの害は大したことがない、と科学的に証明されたとしても、もう以前に戻ることはないでしょう。タバコの害は大したことがないと開き直ることが嫌われるのです。アメリカが日本に牛肉をむりやり食わせようとして嫌われるのと同じです。アメリカは日本人は神経質すぎると非難していますが、まったく分かっていません。無神経なのです。
 つまり、“非ロハス的感覚”が嫌われる時代になったのです。


(Q)ということは、私はこれから先も日陰者として、肩身の狭い思いをしながら生きていかなければならないのでしょうか。


(A)そのとおり。“収容所送り”にならないだけマシと思わなければなりません。