最近の若い者

(Q)私は不動産会社の中堅幹部の者です。最近の若手社員の勉強不足は嘆かわしいかぎりです。特に税金の知識はまったくと言っていいほどありません。税務知識がなければ営業活動にも支障をきたしてしまいます。彼らが税務知識を習得するための何か良い方法はないでしょうか?


(A)最近、そういう話をよく聞きます。
 税務知識の習得は時間がかかりますし、集中力が必要です。それに複雑怪奇な税金ですので、いったん、苦手意識を持ってしまうとなかなか勉強しようという気持ちにはなれないのでしょう。
 税務知識を習得するための早道は直接お客さんから質問を受けることです。本を読んで勉強しようとしても無駄です。しかし、税金の話題から逃げ回っているので、お客さんも若手社員には税金の質問をしない、という悪循環に陥っているのではないかと思います。それでは永遠に税務知識の習得は不可能です。
 解決策は若手社員をノルマで追い込まないことです。そうしなければ、彼らは目先の仕事しかしなくなります。気持ちの余裕がないので苦手な税務知識を克服しようという気にならないのです。お客さんからどれだけ相談を受けたかということも成績に反映させるべきだと思います。長い目で見ればお客さんからたくさんの相談を受けることで、結局、会社の業績も上がるはずです。
 お客さんからの相談に答えることによって、喜んでもらうという経験を積めば、俄然、勉強する気になるものです。それともう一つ、いつでも税理士という専門家に質問できるというパイプを持っておくことです。自分で答えられない質問を受けた場合、その場で専門家に連絡をとれる態勢があれば安心です。
 そのために当事務所を利用していただいて結構です。宣伝になってしまいましたが存分に活用してください。