固定観念の虜

(Q)花村さんが朝食抜きの生活をしておられると聞いたときは「なんてバカなことを。朝食こそしっかり食べなければ体に悪いのに」と思っていました。しかし最近読んだ本(「フィット・フォー・ライフ」ハーヴィー・ダイアモンド、マリリン・ダイアモンド著、グスコー出版)によりますと、午前4時〜正午まで人間の体は「排泄のサイクル」の時間帯にあるので、朝食はとらない方がよい。どうしても食べたければ果物だけにすること、と書いてありました。
 花村さんはいつも冗談ばかり言っておられますので、朝食抜きの生活も冗談かと思っていました。深い意味があってやっておられたのですね。バカにしていてすみませんでした。


(Q)「フィット・フォー・ライフ」は世界中で1200万部も売れた超ベストセラーですよね。それでもなぜか日本で知っている人は少ないのが不思議です。“固定観念の虜”になっている人には衝撃的な内容の本なので敬遠するのでしょう。誰でも自分の生活スタイルが間違っていると言われると不愉快になりますから。
 私が朝食抜きの生活を始めたきっかけは西勝造著の「原本・西式健康読本」を読んでからです。この本は名著だと思います。「フィット・フォー・ライフ」が刊行される以前に刊行された本です。刊行された時期や日米の違いはあってもそれぞれの著者が言っている内容は同じです。
 「西式健康読本」では朝食は体に悪いとはっきり書いてあります。私はこれを一瞬で100%納得しました。「そうだ!そのとおり!間違いない!」と。ですから何の疑問も抱かずに朝食抜きに踏み切りました。自慢じゃありませんが私は本当に正しいことは一瞬で理解できるのです。左脳ではなく右脳で理解するからです。いちいち理屈はいりません。いろいろデータを挙げて朝食抜きの弊害をあげつらう人がいますが自分の体で体験してみればすぐに分かることです。
 いまだに朝食をしっかり食べなければ体に悪いと思い込んでいる人が多いのですが、私は朝食抜きを他人に勧めるつもりはありません。ひとそれぞれですから。私は朝食抜きを勧めるつもりでブログに書いているのではなく単に告白しているだけです。独り言です。私はお節介は焼かないのです。
 それにしても朝食抜きの生活に慣れると毎日が爽快で、もう二度と朝食を食べようとは思いません。毎朝たっぷり朝食を摂っているという人の話を聞くだけで、“胸焼け”がするような不快な気分になってしまいます。
 最近、阿部首相が教育再生委員会で「早寝、早起き、朝ご飯」と言っていました。学校で生徒に朝食を食べるように教育するつもりなのでしょう。教育とは固定観念を押しつけることだとつくづく思います。大人たちはよかれと思って教えるのでしょうが、固定観念を押しつけられる子供たちにとっては“ありがた迷惑”です。
 互いに催眠術をかけあっているのに、それを催眠術とも思わなくなってしまっているのが「世間の大人」といわれる連中です。