仕事というのは“任せきる”ことが大事です

(Q)私は顧問の税理士さんに平成18年分の確定申告を依頼しました。期限までに提出していただき、その確定申告書の控えを受け取りました。そこでチェックをしたところ、間違いがいくつか判明しました。確定申告の期限が過ぎましたが、今からでも訂正することができるでしょうか?


(A)今からでも訂正は可能です。税額を過少に申告をしてしまった場合は「修正申告」を、過大に申告をしてしまった場合には「更正の請求」をすることができます。


(Q)私の顧問税理士は毎年ミスばかりしています。専門家ともあろうものが素人の私でも分かるようなミスを連発しておりますので困っております。


(A)あなたが顧問の税理士さんに仕事を任せきらないからではありませんか?
 仕事というのは“任せきる”ことが大事です。分かりますか?“任せきる”ということがどういうことか。小泉前首相のように“丸投げ”してしまうのです。仕事を依頼したことすら忘れてしまうことです。
 いちいち自分のやった仕事をチェックされるのは税理士にとっては“ヤル気”がなくなるのでしょう。「だったら自分でやればいいじゃないか」という気分になるのです。だからミスをしてしまうのです。
 “神経質でうるさい客”の仕事ほどミスが起きてしまうのはよくあることです。それは税理士の“能力”ではなく、“ヤル気”の問題です。
 専門家というのは信頼されるところから仕事が始まるのですから。仕事の質はお客さんとの相互信頼関係で決まります。あなたには専門家をヤル気にさせる雰囲気がないのです。あなたもお金を払って専門家に依頼しているのに神経が休まらないのではバカバカしいじゃありませんか。他人を信頼して“大船に乗った気分で”生きていけばいいのです。税金のミスなんてどう転んでも金で済む話です。


(Q)そうは言われても私はいちいちチェックしないと落ち着かないのです。


(A)分かります。あなただけではありません。真面目な人ほどそういう人が多いのです。
 損な性分ですが仕方がありませんね。良いとか悪いとかは言いません。