そんな報告書にお金を払うことはありません。紙代だけ払っておきなさ

(Q)花村さんの税務相談は「その時その場」で解決する、という話、感銘いたしました。実は私はあるコンサルタントに財産診断の依頼をしたのですが、半年経ってやっと報告書が完成してきました。ところが、数字の羅列ばかりで読んでもさっぱり分かりません。それに法外な料金を請求され、びっくりしています。こんなことなら花村さんにお願いすれば良かったと後悔しているところです。


(A)私の税務相談を受けるやり方は“レストラン方式”と“屋台方式”のうち“屋台方式”でやっております。お客様の目の前で調理し、アツアツの状態で出す、料金は低料金、というやり方です。相談者のうち“レストラン方式”でやった方がよいお客さんは100人に一人もいません。お客さんは将来の方向性が分かれば良いのです。細かい計算は必要ありません。センスのないコンサルタントほど細かい計算をやり、資料が多くなります。それに表紙が立派なのも共通しています。中身がない報告書ほど反比例して表紙が立派になり、余分な資料で分厚くなるのです。こういうのを「こけおどし」と言います。これはお金が欲しいからです。役にも立たない報告書でお金を取ろうとするからそうなるのです。お金を取ろうとするから非能率で無駄な仕事をすることになってしまうのです。うちの事務所が「週休3日」ができるのも、こういう非能率で無駄な仕事をしないからです。分かりますでしょ?
 世の中、忙しそうに働いている人たちの多くがカッコウをつけてるだけ、仕事をしている気分になっているだけです。高い料金を払うということは無駄な仕事に対しての対価です。そんな報告書にお金を払うことはありません。紙代だけ払っておきなさい。