お客は自分から探すのではなく、お客が自分を捜すまで待つことです

(Q)花村さんの「イヤな客とは付き合わない」という経営方針はうらやましい限りです。それは花村さんが独立された当初からの方針だったのですか?それとも、仕事が順調に回り始めたから言えるようになったのですか?


(A)私のワガママは独立当初からです。サラリーマンから足を洗って独立したのは、ワガママしたかったからです。今後もワガママは貫きます(って言うか、ワガママでなければ自営業なんて勤まらないのですよ)。
 私にとってサラリーマン生活は、ほとほとくだらない生活でした。イヤな連中と調子を合わせるのにも疲れましたし、バカな上司との付き合いもウンザリでした。税理士として独立したのはそういう世界から脱出したかったからです。
 ですから顧客獲得のための営業活動など最初からする気はなかったのです。顧客ゼロからのスタートで、営業活動しないものですから、ヒマでヒマで仕方がありませんでした。資金繰りはずっと苦しいままでした。借金も嵩んで苦労したものです。それでもイヤな客は拒絶しておりました。こういうガマンが普通の人にはできないのです。私のワガママは“筋金入り”です。
 私は、お客は自分から探すのではなく、お客が私を捜すまで待つことだと思います。じぃ〜っと待っていればいいのです。同じことを繰り返し、繰り返し言い続けておれば、そのうち私を見つけてくれるでしょう。
 その点、ブログというのは絶好のツールです。このブログで私は繰り返し同じことを言っておればよいのです。私のブログを読んで、私と価値観の合わない人は絶対に仕事の依頼をしてくることはないのです。「顧客自動振り分け装置」としての機能があるので手間が省けます。
 いまでは「イヤな客とは付き合わない」とわざわざ言わなくても、イヤな客は寄ってきません。