セカンド・オピニオン

(Q)私はいま、顧問税理士に相続税対策を相談しています。ところがどうもおかしいのです。とにかく答えが返ってくるまで時間がかかり過ぎますし、センスが悪くてイライラしてしまいます。花村さんにセカンド・オピニオンとしての意見を聞くために相談してもよろしいでしょうか?


(A)相談に来ていただくのは自由ですが、ひと言、言っておきます。
 「船に乗ったら船頭まかせ、病気になったら医者まかせ」です。何よりもまず専門家に“100%任せきる”ことが大切です。こういうことが出来ない人に幸福はやってきません。幸せな人生をまっとうした人に共通するのは“いい人に恵まれた人生”ということです。これは人を信頼したから幸福になったのです。相談を受ける方も、頼られるからこそ“ひと肌脱ごう”という気になるのです。セカンド・オピニオンを求めて右往左往する人にまともな専門家はつきません。


 セカンド・オピニオンという言葉。カタカナにすればもっともらしいのですが。二股をかけられていると感じると専門家は完全に“ヤル気”をなくしてしまいます。理屈ではなく感情の問題なのです。
 「あなたにセカンド・オピニオンを聞きに来ました」と言われるのも相談を受ける身にとって愉快なものではありません。