事業を発展させようと思ったら「税務署と戦う」ことです

(Q)花村さんはよく「勇気と根性」で税務署と戦え!と言われますが、そう言われても本当に戦える人はいないと思います。なにしろ税務署と戦いたくても帳簿類がしっかりしてませんし、税金を安くするためにいろいろと細工をしていますので“叩けばホコリが出る”からです。


(A)税務署と闘う決意をすれば、自然に帳簿類もしっかりしてきますし、不正もしなくなります。そういうものです。そうすることによってまともな企業に育ち業績が上がるのです。税務署に対してだけ正々堂々として元気が良く、他のことはダラダラということは出来ないのです。“一事が万事”、“一部を変えればすべてが変わる”のです。企業内の不正をなくし、帳簿類をしっかりしてから税務署と戦う、と言っていたら百年経っても戦えません。


(Q)“ニワトリが先かタマゴが先か”みたいなものですね。


(A)ものごとはニワトリが先です。「結果」が「原因」を引き寄せます。それが順序です。東京に行くという「結果」が名古屋駅で新幹線に乗るという「原因」を引き寄せるのです。名古屋駅で新幹線に乗ったから東京に着いてしまったということではありません。時系列でものごとを見るから「原因」があって「結果」が起きるように錯覚するのです。税務署と戦う覚悟を決めれば、あなたの企業も不正がなくなりますし、帳簿類がしっかりしてきます。それに事業も繁盛するようになります。このように積極的な決意を持つことが企業も人生そのものをも変えてしまいます。積極的な「原因」を次々に引き寄せるからです。だから、「税務署と戦いなさい」。そうすればあなたの事業は自然に繁盛してしまうのです。私は税務署と正々堂々と戦う企業で業績の悪い企業を知りません。業績の良い会社ほど税務署と戦ってきたのです。事業を発展させようと思ったら「税務署と戦う」ことです。