母からお金を引き出すにはどうすればよいでしょうか?

(Q)私の父は数年前に亡くなりました。私の母も高齢なので父の後を追うようにして亡くなるかと思っていたのですが、いまだにピンピンしております。
 父の遺産分けではとりあえず母に現金預貯金を相続してもらい、私は農地を相続しました。私の子供はいま大学生、高校生でお金がかかります。そこで母に預貯金を贈与してくれるように頼むと母の機嫌が悪くなります。本当にお金が必要なのは母ではなく私です。遺産分けのやり方を間違えたと反省している今日この頃です。母からお金を引き出すにはどうすればよいでしょうか?相続税対策のためにも生前に贈与を実行してもらいたいのです。


(A)女の人は自分の名義となった預金口座から自分以外の者のために(それがたとえ自分の子供であっても)お金を引き出すことはありません。信じがたいことですが女の人は「あの世」までお金を持っていこうとするのです。お母さんからお金を引き出そうしても不可能です。
 一般に夫の死後、妻は元気がなく夫の後を追うように死ぬのではないかという思い(期待)で、とりあえず母親に預貯金等を相続してもらうケースが多いのです。……が、しかし、夫が死んだ後、その未亡人はだんだん元気になるので計算が狂います。夫の死後、その妻は平均で15年は生き続けます。妻の死後、その夫の余命は平均1年半で尽きることを思えば対照的です。
 お母さんの生前中にあなたがお母さん名義の預貯金の贈与をしてもらえる可能性はありません。お母さんが亡くなって後に預貯金を相続するしかありませんが、まだまだ長生きされることと思います。あきらめることです。